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graffiti ~落書き帳~
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話し続けることで
伝わることが
有りはしないか
言葉によらず

そう書いたのは20歳のころ
しかしいまだに
そう思っている自分がいる

長い時がすぎて
多くの人と出会い
多くの人と別れて
心に少し傷が増えても

歩き続けることで
進むことが
出来はしないか

距離ではなく
もちろん進歩でもなく

歩き続けることで
進むことが
出来はしないか

テーマ:詩・想 - ジャンル:小説・文学

今年もあざやかに

テーマ:写真日記 - ジャンル:写真

電車の窓から
電車の窓から

電車の窓から街を眺めていると
どこにも似たような家があって
どこにも似たような畑や田んぼがあって
学校があってイオンがあって

どこにも似たような人がいるのか
私には見えない

手をつないで親子が歩いている
洗濯物を干す人がいる
踏切が開くのを待っている人や
ホームに立っている人も

一人ひとりが想像もつかぬ人のようで
似ている人のようで もう一人の私のようで

幾千万の私がこうして生きていて
幾千万の私が死んでいって
幾千万の私が生まれてきて

この世界について考えていたら
なんだか軽いめまいがした

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余命不明
余命不明

また春が来て さくらは咲いて
僕はまだ生きていて
心の中で乾杯をしてみる
めでたいか くるしみなのか
分からぬままに

1年前 余命がいつか疑われ
検査などに追われていた時には
ただ命が続いていくだけでも
とても素晴らしいことのように
感じたものだが

今はただ 日々の悩みに
押しつぶされそうになりながら
ただしのぎ続けているだけでも
耐え難い毎日のように
感じられるが

いつまでも有りはしないさ この苦しみ
いつまでもあると思うな この命

いつまでも続きはしないさ この悲しみ
いつまでも続くと思うな この暮らし

さあまた春が来た
今に乾杯

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